本編
父親というものは娘に嫌われるものだ。
会社の同僚も同じらしい。
娘に酷いことを言われたことを愚痴っている。
なぜ娘に嫌われるかというと、女性というのは自分とは違う遺伝子を求めるものらしい。
娘は自分の遺伝子が入っているのだから、その理論でいうと嫌われるのは当然だ。
でもうちは違う。
娘は高校生になるのに、一度も嫌われたことはない。
なんでだろう?
嬉しいことだけど、なんか不思議だ。
終わり。
■解説
嫌われていないということは、語り部と娘は同じ遺伝子ではない可能性がある。
つまり、娘は本当の語り部の子供ではない。
もしかすると、妻が不倫してできた子供かもしれない。