本編
俺はある日、物凄いイタズラをしてしまった。
バレたらシャレにならない、本当にヤバイイタズラだ。
だから俺はそのことを誰にも話さずに、心のうちにしまっておくことにした。
このことはもう一生話すつもりはない。
そう思っていた。
だが、時間が経つと、徐々にその気持ちも薄れてくる。
口の固いやつになら話してもいいんじゃないか。
なんて考えてしまう。
そのたびに、取り返しのつかないことになったらどうするんだと言い聞かせながら、沈黙を貫いた。
しかし、俺は友達が泊まりに来た時に、つい口が滑ってしゃべってしまったのだ。
その後、その友達には絶対に他の人には言わないでくれと頼んだ。
その友達も、さすがにヤバいと思ったのか、絶対にしゃべらないと約束してくれた。
それから1ヶ月が経った。
1人に話してしまったことで、また誰かに話したくなってしまった。
俺はまた、違う友達に、絶対に誰にもしゃべらないと約束してからイタズラのことをしゃべった。
すると友達はキョトンとした顔をして、知ってると言った。
終わり。
■解説
最初にしゃべった友達が、言いふらしている。
このあと、語り部はとてもヤバイことになる可能性がある。