布団

意味が分かると怖い話

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本編

女はきっちりとした性格だった。
一人暮らしであっても、毎日、朝、6時に起きて布団を畳み、ゆっくりと朝食を取り余裕をもって会社に向かう。
 
そんな女の仕事ぶりも、きっちりとしていて会社でも信頼を得ていた。
 
女は順調に昇進し、入社して5年で部長にまで登り詰める。
多くの部下を持ち、毎日が忙しくなった。
 
それでも女の朝の習慣は変わらなかった。
 
しかし、夜の習慣は崩れかかってきた。
終電で帰ることも多く、夕食も抜いて寝ることも多々あった。
 
そんな忙しいある日。
女は夜明け近くに帰宅した。
 
晩御飯はもちろん、化粧も落とさず、スーツのままで敷いてあった布団に倒れ込み、眠りについた。
 
終わり。

■解説

女はいつも布団を畳んで家を出ている。
しかし、この日は布団が敷いてある。
一体、誰が布団を敷いたのだろうか。

 

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