頭痛

意味が分かると怖い話

〈意味が分かると怖い話一覧へ〉

〈前の話へ:鏡の向こう〉   〈次の話へ:泥棒〉

本編

男は頭痛に悩まされていた。
最初は軽い頭痛だったが、次第に悪化し、男の苦しみは増すばかりだった。
医者に相談しても原因が分からず、薬も効果は得られない。
 
そんなある日。
男は頭痛の苦しさの苛立ちと、絶望のあまり、自分の頭を叩いてしまった。
 
すると不思議なことに、男の頭痛は止んだ。
 
とはいえ、頭痛が止むのも一時のことで、またすぐに頭痛が襲ってくる。
 
男は再び、頭を強く叩く。
すると、また頭痛が治まっていく。
 
次第に、男は頭痛が始まると、自分の頭を叩くことが習慣になっていった。
そして、叩く強さが大きければ大きいほど、長く頭痛が治まることに気づく。
 
そんなことを続けていると、今度は頭痛の方の強さが大きくなってきた。
 
そこで、男は思い切ってバットで自分の頭を叩いた。
 
そのことで男の頭痛はピタリと止み、頭痛に悩まされることはなくなったのだった。
 
終わり。

■解説

男はバットで自分の頭を強く叩き過ぎ、それにより死んでしまった。
そのため、頭痛に悩まされることがなくなった。

 

〈意味が分かると怖い話一覧へ〉

〈前の話へ:鏡の向こう〉   〈次の話へ:泥棒〉