■本編
男は酔っぱらっていた。
千鳥足で歩いていると、あるカップルにぶつかった。
男は激怒し、男をボコボコに殴り倒す。
しかし、ボコボコに殴り倒した際に、相手の男は打ち所が悪く、死んでしまった。
慌ててその場から逃げたが、すぐに指名手配されてしまう。
このままでは捕まってしまう。
そう考えた男は知り合いの闇医者のところへ行き、整形をした。
これでしばらくは大丈夫だろうと思っていたが、どうやら殺してしまった相手は警察の関係者らしく、捜査は大規模に行われている。
そこで男は国外へ逃げることにした。
他人の戸籍を買い、パスポートを用意しようとしたが、整形でお金を使ってしまい、手元にはほとんどお金が残っていなかった。
ブローカーに一番安いものでいいから、なんとか譲ってほしいと頼み込む。
するとブローカーは破格の値段のものを提示してきた。
どうせ、飛行機に乗るために使うだけだと考え、男はその戸籍を買い、パスポートを作った。
そして、飛行機に乗ろうとしたときだった。
男は捕まり、そして、死刑になった。
終わり。
■解説
男は連続殺人犯の戸籍を買ってしまった。
つまり、自分が犯した罪よりも重い人間に成りすましてしまったのだ。