本編
家の中の整理をしていたら、押し入れの中から中学の頃の卒業アルバムが出てきた。
懐かしくなって、思わず開いてみる。
写真を見ると、当時の記憶が蘇って来て、とても懐かしい。
3組のみんなは元気だろうか?
そんなことを思い、たまには同窓会でも出てみようかなと考える。
そんなとき、あることにふと気づく。
それは見慣れない大人が写っていることだ。
誰だろうと思って、首を捻っていると、母さんが「どうしたの?」と言って、声をかけてきた。
そこで私は「見覚えのない人が写っている」と答えた。
母さんが「どの人?」と言って写真を見てきたから、指差す。
すると、母さんは笑いながら「担任の先生でしょ」と言った。
そうだったっけ? と必死に思い出すけど、担任の顔が出てこない。
友達のことは直ぐに思い出せたのに、よっぽど、印象の薄い先生だったのだろうか。
ただ、そうだとしても、全く覚えてないことなんてあり得ないと思う。
だけど、母さんは間違いないと言って、ペラペラとページをめくっていく。
確かに、色々な写真に写っていた。
そして、さらにクラス写真の全てに写っているのを見つけた。
そっか。
やっぱり先生で間違いないみたいだ。
終わり。
■解説
担任は一つのクラスを受け持つ教師である。
それなのに、全ての『クラス写真』に写っているのはおかしい。
一体、卒業アルバムに写っている人間は何者なのだろうか?
