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意味が分かると怖い話

てるてる坊主

6月は雨が多い。 ホントに雨は大嫌いだ。 外で遊べなくなるし、なんか体がベタベタするし、傘も嫌い。 だから早く、7月になってほしい。
意味が分かると怖い話

お年玉

僕の家では、お年玉はもらったぶんだけ使っていいことになっている。 だから、いつもすぐに全部使ってしまう。 そんなに欲しくないものでもすぐに買ってしまうのだ。 そして、絶対に後で後悔する。 もっと欲しいものが出てくるからだ。
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新品のような包丁

その女は料理が好きだった。 料理の食材はもちろん、調理器具にもこだわりを持っている。 そんなあるとき、女の夫が包丁をプレゼントした。 その包丁は職人が手で作った特注品で、女は前から欲しいと思っていた包丁だった。
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大胆な強盗

いつもの何気ない平日の朝のことだ。 会社に向かうため、家を出て、ちょうどアパートの入口のところで警察官に出くわした。 なにか見回りをしているようだったので、「なにかあったんですか?」と聞いてみた。 すると、最近、この辺で見知らぬ男がウロウロしているという通報があったのだという。
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自殺未遂の男

男は世の中に絶望していた。 色々な人間に騙され、裏切られ、罵られて生きてきた。 男はこの世に希望を見出せず、自殺を試みる。 だが、そのたびに失敗し、助けられてしまう。
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占い師の助言

最近、嫌がらせをされている。 ずっと監視されている気がするし、夜中に窓を叩かれたりもする。 イタズラ電話も多いし、嘘の噂を流されたりもしている。 もちろん、警察に相談したけど、見回りを強化してくれるだけだ。 さらに、警察が見回りしてくれているときに限って、嫌がらせがピタリと止まる。 だから、警察に相談に行っても「またか」という顔にされるようになった。
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退屈な大富豪

その男は大富豪の家に生まれ、幼少の頃から何不自由なく暮らしていた。 興味のあるものは全て買ってもらい、レジャー施設は貸し切りにして、心行くまで遊んだ。 大人になる頃には、男はこの世のすべての遊びをやりつくしてしまった。 そして、男は退屈な日々を過ごすことになる。 どんな遊びも男にとってはつまらなく感じた。
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親切なおばあさん

ちょっと山菜を採って帰るだけと、軽く考えていた。 ドライブの途中で山菜が採れるという噂を聞いて、フラフラと山に入ってしまった。 しかも、山に入った時間がすでに昼過ぎで、なかなか山菜が採れなくてムキになってドンドンと山奥に入ってしまったのだ。 そして、気づけば道に迷っていて、辺りは暗くなり始めていた。
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強盗

最近は不景気のせいか強盗などの事件が多い。 もちろん、私も気を付けている。 家の戸締りはしっかりとやっている。 窓をちゃんと閉めておくのはもちろんだけど、鍵もしっかり閉める。
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天使と悪魔

男はいつも神に祈りを捧げていた。 自分に厳しく、いつも自分が正しいと思うことを貫いて生きてきた。 男は正しく生きている自分を誇りに思っている。