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意味が分かると怖い話

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本編

これは本当に、洒落にならない話。
最近はいろいろ悩んで、あまり眠れなかった。
でも、もう吹っ切れたというか諦めたから、ここに書き残しておこうと思う。
あと、片手で打ち込んでるから読みづらかったりするかも。

半年くらい前なんだけど、珍しく会社で連休が取れたんだ。
で、久しぶりに実家に帰ってみることにした。

帰っている途中で、今は廃校になった、通っていた小学校が見えたんだ。

懐かしくなって、ちょっと寄ることにした。
そして自分の教室を巡っていったんだ。

当時の席に座って、ふと机の中に手を入れたんだ。

すると、ノートが入ってた。
で、なんとなく捲ってみたんだ。

1ページ目には『心臓麻痺で死ぬ。色々と抵抗するが全部無駄に終わる。』って書いてあった。
そこには日付も書いてあって、それが妙なことに今から5年後の日付だったんだ。

なんだ、あの漫画の死のノートの真似かって思って、次のページを捲ってみる。
そしたら、次のページにも、出来事が羅列してある感じだった。

特徴的で内容をはっきりと覚えているから、順番に書いていく。

『後輩のTの結婚式に出席する。
後輩に先を越されたことに、苛立ちと焦りを感じる。』

『付き合っていた彼女から別れ話を切り出される。
落ち込んでやけ酒をする。』

『後輩のTから恋愛相談をされる。
上からものを言ってしまい、反感をくう。』

『後輩のTから合コンに誘われる。
話が盛り上がり、来ていた女性と連絡先を交換する。』

『仕事で結果を出し、昇進する。
生意気な後輩を割り当てられる。』

『階段から落下して左腕を骨折する。』

『大きなプロジェクトを任される。
チャンスと思う反面、かなりプレッシャーを感じる。』

『急な配属替えに戸惑う。
今までとは全く違う仕事に戸惑いつつも、楽しさを感じる。』

『実家に行った際に、お見合いを勧められるが断る。』

そして最後のページには、こう書いてあった。

『廃校になった学校の教室で、このノートを見る。』

俺はそれを見て、あることに気づいた。

そもそも、読んでいるときに違和感はあった。
なぜ、後輩のTの結婚式の後に、Tから恋愛の相談をされているのか?
順番がなんか変だと思った。

改めてノートに書いてあったことを注意深く読んでみた。
俺の思った通りだった。

これは順調に進行してる。

今、俺の下に後輩が配属された。
その後輩のイニシャルはT。

そして、昨日、Tに合コンに誘われた。
断ったはずなのに、俺は「行く」って答えたって言われた。

やっぱり、ノートに書いてあることは避けられないんだ。

終わり。

■解説

このノートは「語り部の身に起こることを『逆』に書いてある」ものになる。
最初の「片手で打ち込んでいる」という部分が、ノートの「左腕を骨折する」に繋がっていて、「実家に泊まる」ことを示唆している部分も、「実家で見合いを勧められる」につながっている。
そして、ノートの最初には「死ぬ」と書いてある。
つまり、語り部は6年後に、死の運命に抗うが無駄に終わり、死ぬことになる。