憧れの先輩とコンビニで

意味が分かると怖い話

〈意味が分かると怖い話一覧へ〉

〈前の話へ:回覧板〉

本編

土曜日の夜。
ゲームをしていたら、ふとお菓子を食べたくなってコンビニに行った。

徹夜でゲームをするつもりだったから、結構お菓子を買い込んで、レジに持っていったら3000円を超えていた。

ちょっと買い過ぎたなぁと思って、コンビニを出ようとしたところで、先輩に会う。

同じ部活の先輩で、1年生のときからずっと憧れていた。
けど、俺は数多い中の後輩の一人だ。
きっと俺のことなんて覚えた無いだろうと思っていたら、声をかけられた。

凄く嬉しかった。
部活では一度も話せたことがなかったから、まさかこんなところで話せるなんて思ってもみなかった。

先輩は気さくで、かなり話しやすい。

たぶん、15分くらい話しただろうか。
店内に、日付が変わる時報が流れた。

それがきっかけで話が終わってしまい、俺は先輩に挨拶をしてコンビニを出た。

俺は夢見心地で家に帰る。

最初は3000円の出費は痛いと思ったけど、3000円で先輩と話せたと考えると安いものだ。

俺は今日の日のことを忘れないようにレシートを取っておくことにした。

レシートを見ると、日曜日の日付になっている。

一瞬、「あれ?」と思ったけど、そういえば先輩と話していたときに日付が変わったことを思い出す。

少し紛らわしいけど、まあ、先輩と話せたんだからそんな些細なことはどうでもいいかな。

終わり。

■解説

語り部が先輩と話し始めたのは買い物が終わってからである。
つまり、『土曜日』であるはず。
それなのに、レシートには『日曜日』の日付になっているのはおかしい。