ある部族のおもてなし

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本編

ある森の奥に、ある部族の村があった。
そして、その部族はある部族としか、絶対に交流しない。
過去に何人もの人間が、その部族に接触し、帰らぬ人となってしまった。
 
そんな中、ある学者が少しずつ、辛抱強く接触し続けることでわずかにコミュニケーションをとれるようになる。
 
それは民俗学の歴史から見ても偉業と言えることだった。
 
学者はそれでも、はやる気持ちを抑えて、根気強くコミュニケーションをとり続ける。
 
そんなある日、学者はその部族から、おもてなしをするので、村に来てほしいと招待された。
 
学者は喜び、村へと向かった。
 
次の日。
その部族の村に、唯一交流のある部族の王が訪れ、おもてなしを受けた。
 
終わり。

■解説

何人もの人間が部族に接触して帰らぬ人になったのは、すべて食べられてしまったからである。
そして、学者はおもてなしを受ける側ではなく、王をもてなすのための食材にされてしまった。

 

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