来るな

意味が分かると怖い話

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■本編

5年前に連続殺人事件があり、その現場となった廃屋が心霊スポットになった。
その事件の犯人はまだ捕まっていないのだという。
 
去年までは結構、その廃屋に人が来てたみたいだけど、今はみんな飽きたのか、ほとんど人が来なくなったらしい。
 
そんな話を聞いて、私はふと行ってみようと思い立った。
心霊系は結構好きで、ユーチューブでもそれ系のチャンネルを見ている。
 
よく、「心霊スポットに行ってみた」みたいな動画があるけど、結局、ちょっと音が出たりするくらいで、幽霊が出るなんてことはない。
 
だからだろう。
心霊スポットに行っても幽霊なんて出ないと思っていた。
 
でも、実際にその場所に行って、不気味な雰囲気を感じてみたいと思ったのだ。
 
車でその場所に行ってみる。
その廃屋は人気がない場所で、雰囲気がある場所だった。
 
ドキドキしながら廃屋の方へ歩いてみる。
 
廃屋の入口の前に行くと、突然、背後に何かがいるような感じがした。
振り向くと、そこには数人の人間が立っていた。
 
みんな血だらけで、虚ろな顔をしている。
 
私は直感で、ここで殺された人たちの幽霊だとわかった。
 
「来るな!」
 
その中の一人が目を見開いて叫んだ。
 
本当に心臓が飛び出るかと思った。
私はパニックになって、廃屋の中に入ってドアを閉めた。
 
まさか、本当に幽霊を見るとは思わなかった。
 
裏口から出て帰ろう。
私はそう思って廃屋の奥の方へと進む。
 
すると、そこに男の人が立っていた。
 
最初はビックリしたけど、幽霊を見た後だからパニックにはならなかった。
 
生きてる人間ってだけで安心できる。
 
私はその男の人に声をかける。
 
「あなたも心霊スポットめぐりですか?」
 
終わり。

■解説

廃屋内にいた男は殺人犯。
幽霊たちは語り部に忠告するために「来るな」と言っていたのである。

 

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