本編
俺は代々、処刑人の家系だ。
俺も先代たちと同じく、処刑人となった。
処刑人になって20年以上。
王の命令で、数々の人間の首を、この処刑台の上で落としてきた。
命令でひたすら首を落とし続けてきた。
中には、きっと無実の者もいたのだろう。
だが、俺はただ命令を守り、処刑していく。
そんなあるとき革命が起きた。
王は処刑台で処刑されてしまった。
もう俺に処刑するように命令する王はいなくなった。
これで俺は人を処刑することは二度とない。
処刑台に上がるのもこれで最後だ。
そう思うとなんだか安堵感がある。
俺は穏やかな気持ちで目をつぶって俯いた。
終わり。
■解説
語り部も処刑台で処刑されてしまった。
そのため、二度と語り部が人を処刑することはなくなったのである。