本編
大好きな彼女が殺された。
来月に結婚を控えていたのに。
警察の話では目撃者もなく、首を刃物で刺されたという死因しかわかってないらしい。
絶対に許せない。
俺の幸せを奪ったことを絶対に後悔させてやる。
彼女が味わった恐怖と痛みを同じように与えてやるんだ。
可愛そうな彼女。
カッターで首を切られたなんて、さぞかし痛かっただろう。
終わり。
■解説
警察は凶器がわかっていないのに、語り部はカッターだと言っている。
そして、彼女は結婚を控えていると言っているが、語り部が相手だとは言っていない。
つまり、語り部が彼女を殺した犯人である。
そして、彼女と結婚するはずだった相手も殺そうとしている。