とっておきの場所

意味が分かると怖い話

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本編

最近はオカルトがブームだ。
僕の周りも結構、オカルトにハマっている人が多い。

もちろん僕もハマっている中の一人だ。

前までは怖い話を聞いたり、心霊特集とかを見たりしてたけど、段々と物足りなくなってきた。
だから一人で心霊スポットとかに行ったりもした。

だけど、幽霊なんて全然出ないし、怖い思いもしない。
逆にフラストレーションが溜まる一方だ。

それで今度はこっくりさんとかひとりかくれんぼとか、そういう儀式系をやってみたりもした。

でも全然ダメ。
何にも起きない。

本当に面白くない。
やっぱり心霊なんて嘘っぱちなんだ。

少しずつオカルトの熱が冷め始めた時だった。
ある友人が、誰も知らなくて絶対に幽霊が出るというとっておきの場所があると言ってきた。

これでも僕は大抵の心霊スポットに行っている。
どうせ、知ってるところだろうと思っていたら、僕でも知らない場所だった。

これは期待できる。

僕は最後の望みをかけてその場所に行ってみた。
念のため誰も来ないように深夜3時くらいした。

そしたらその場所には他にも人がいた。
しかも2人や3人じゃない。

思ったよりも有名だったようだ。

僕はガッカリしてすぐに帰った。

やっぱり幽霊なんていないんだろうな。

終わり。

■解説

語り部も知らないようなとっておきの場所に何人もいるというのは少々違和感がある。
もしかすると肝試しに来ている人間ではなく、幽霊がたむろっていたのかもしれない。