騒音

意味が分かると怖い話

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本編

最近、近所の騒音に悩まされている。

朝、寝ていると近くからバンバンと何かを叩くような音がする。
それも毎朝。
子供のイタズラかと思ってたら、なんと、いい大人の仕業だった。
同じマンションに住む男の人だ。

短い時間だから我慢できるけど、せっかく寝てたのに目が覚めるので本当に腹が立つ。
嫌みの一つでも言ってやりたいけど、基本顔を合わせない。

しかもその人は猫が好きなのか、いつも野良猫に餌をやっている。
そのせいで、家の近くに猫が頻繁に集まるようになった。

私は猫アレルギーなので、本当にやめてほしい。

引っ越してほしいなって思うけど、今年の夏に引っ越してきたばかりだから期待は薄い。
嫌がらせでもして、追い出してやろうかな。

なんて考えていると、今朝は騒音がしなかった。

その男の人はどうやら2日前から帰ってきてないようだ。
その人の車が駐車場に停まってない。
このまま帰って来なければいいのに。

それにしても今日は本当に寒い。
早めに車の中の暖気をしておこうと思って、エンジンをかけた。

するとエンジンから異音がする。

最悪。
今度の休みに、点検しにいかないと。

終わり。

■解説

騒音を出す男は夏に引っ越してきたのに、騒音を出すのは最近になってからである。
そして、男は猫を餌付けしているため、猫が集まってきている。
つまり男が出す騒音は、車のエンジン内に猫が入っていないかを調べるためにボンネットを叩いていたのである。
さらにこの日は男の車がない。
そうすると語り部の車の中に入り込んでいる可能性がある。
もしかすると、エンジンから出た異音は、エンジン内に猫がいたからかもしれない。