本編
僕は人を観察をするのが好きだ。
だから街中にカメラを仕掛けて、2日後に回収する。
ポイントは人気があんまりいないところ。
人が写ることは少ないけど、その分、変わった行動をする人が見れる。
人が見ていないと、人は思いがけないことをする。
それを見るのが本当に好きだ。
犯罪スレスレや完全に犯罪行為をしているのも映っていたことがある。
そういうときは本当にテンションが上がるのだ。
あるとき、僕がカメラを仕掛けたところで殺人事件が起こった。
もしかしたら、犯行現場が写ってるかもしれない。
僕はドキドキしながらカメラを回収する。
そして家に帰り、カメラの内容を視聴した。
やった。
ばっちりだ。
すぐ近くで殺人の現場が写っている。
ただ、犯人は後ろ向きで顔が見えない。
振り返ってくれないかなって思っていたら、ちょうど犯人が振り返ってくれた。
目線もしっかりと正面で映っている。
顔がばっちり写っていた。
ニュースでは、警察は犯人像が絞れないと言っている。
僕だけが犯人の顔を知っているってことだ。
すごい優越感。
これだからカメラを仕掛けるのは止められない。
そんなとき家のチャイムがなった。
警察かな?
でも、このカメラは渡さない。
これは僕だけの宝物なんだから。
終わり。
■解説
犯人がカメラに目線が合った状態で映っているというということは、カメラの存在がバレている可能性がある。
もしかするとカメラを回収する際に、逆に犯人に見られていることも考えられる。
語り部の家に来たのは犯人なのかもしれない。