本編
最近、彼女の態度が冷たい。
きっと結婚を先延ばししていたせいだろう。
だから今日、彼女にプロポーズする。
場所は初めてのデートで行った観覧車の中。
俺は指輪を持って、彼女と一緒に観覧車に乗る。
観覧車が一番上にいったときに、プロポーズをしようと思い、準備する。
だけど、その直前で観覧車が停まった。
台無しだ。
でも仕方ない。
ちょっとカッコ悪いが、ここでプロポーズをした。
そしたら彼女に断られてしまった。
絶望だ。
一人になりたい。
だから彼女に観覧車から降りてもらった。
終わり。
■解説
観覧車は頂上近くで停止している。
それなのに彼女が自発的に観覧車から降りるわけがない。
つまり、語り部が彼女を突き落とした。