バズる

意味が分かると怖い話

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本編

俺のクラスではフォロワーの数が、そのままヒエラルキーになる。
1万人のフォロワーがいるKの周りには、人が集まる。
 
逆にフォロワーが1桁のやつは人権がない。
というかイジメられている。
 
俺もどちらかというと、フォロワーの数は下の方だ。
なんとしてでも這い上がりたい。
 
流行りのお店に行ったり、流行りの物を買ったりしたけど、全然増えない。
 
有名人と一緒に写メを撮ったりしたら、きっとバズるはず。
そう思って、色んなところに行ってみたけど、そうそう会えるわけがない。
 
それなら過激な映像を撮るのはどうだろう?
 
事故の映像なら、きっとバズるはずだ。
 
そう思っていると、ちょうど車が暴走しているのを見つけた。
 
チャンスだ。
 
俺はすぐに録画を始めた。
そして、衝撃的な事故の映像を撮ることができた。
 
その映像はバズって、俺のフォロワーは爆上がりだ。
 
けど、俺にとって、もうどうでもよかった。
 
終わり。

■解説

撮ったのは語り部の事故の映像だった。
どうでもよくなったということは、もう学校に行くことがないということである。