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遺言

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本編

男は多額の借金に頭を抱えていた。
しかし、男の父親は資産家で、遺産が入れば何とか返すことができる。
 
男は父親が財産を「自分の子供たちに残す」という遺言状を書いていることを知っていた。
なので男は辛抱強く父親の死を待った。
 
そして、父親は病気になり、先は長くないと知る。
 
そこで男はなんとかして弟を始末しようと考えた。
弟が消えれば、全額、自分の元に入ってくる。
そうすれば、借金を返しても余裕がある。
 
男はなんとかして、弟を亡き者にした。
 
それと同時に父親が亡くなった。
そして遺言状には確かに「自分の子供たちに残す」と書いてあった。
 
だが、男はその後、絶望することになった。
 
終わり。

■解説

男は父親の「子供」ではなかった。
つまり、男は母親と不倫相手の子供だった。

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