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子守唄

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本編

お母さんは私が3歳のころに生まれた妹に、夜9時になると、いつも子守唄を歌っている。
私はそろそろやめたら、と言うが一向に聞く耳を持ってくれない。
 
その子守唄は私も、お母さんによく歌ってもらっていたし、好きだった。
 
私も子供が生まれたら歌ってあげようと思っている。
 
でも、まあ、彼氏というか結婚するのが先なんだけど。
会社の同僚にはいい人いないし、結婚相談所にでも行ってみようかな。
 
こんなことなら、大学で頑張って彼氏を作っておくべきだった。
 
終わり。

■解説

語り部は会社に勤めているということは20歳以上である。
そして語り部よりも3歳下の妹は17歳以上のはず。
その妹に母親が子守唄を歌うのはおかしい。
つまり、妹は子供の頃に亡くなっていて、母親は未だにその子を想い、歌を歌っている。

 

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