本編
私はスケジュール管理を未だに手帳でやっている。
今日も手帳に沿って30分刻みのスケジュールをこなしていく。
一日、何事もなく終了。
と思っていたが、最後に交番に行くと書いてある。
こんなスケジュール書いた覚えはないし、交番は朝に行った。
おかしいなと思っていたら、ハッと気づく。
これは俺の手帳じゃない。
今朝、同じ柄の手帳を拾って、交番に持って行ったとき、間違えて自分の方の手帳を渡してしまったようだ。
仕方ない。
帰りに交番に寄っていくとするか。
終わり。
■解説
語り部の手帳ではないのに、書いてあるスケジュール通りに行動したのに、何事もないのはおかしい。
一体、この手帳はなんなのだろうか。
とても不思議である。