本編
羊飼いの少年はイタズラ好きで、いつも嘘を付いている。
今日もオオカミが出たと言って、大声をあげていた。
そんな嘘にいつも騙される男がいた。
どうせ嘘だろうとは思うが、確認に行く。
そして、また嘘だとわかり大いに腹を立てる。
次の日。
またも少年はオオカミが出たと大声を上げた。
また嘘かと思いながらも男は少年の元へと向かう。
すると今度は嘘ではなく、本当にオオカミが出ていた。
少年は男を見て懇願する。
どうか村の人たちにオオカミが出たと言って助けを呼んでほしいと。
自分が言っても嘘だと思われるから、男にお願いしたのだ。
男は頷き、村へと走った。
だが、いつまで経っても村人の助けは来ず、少年はオオカミに襲われて死んでしまった。
終わり。
解説
男はいつもの仕返しに、少年を見捨てた。