本編
僕のお家の裏側の道は危ない。
よく事故が起こる。
道は狭いのに、トラックとかがたくさん通る。
それで学校に行くのに通る道だから、子供もたくさん通る。
だから事故が起こるみたいだ。
急ブレーキの音やクラクションの音もよく鳴っている。
家を出るときは必ず、お母さんには、車に気を付けるように言われている。
それでいつもわかってるって言ってる。
でも、昨日、タカシくんの誕生日会に行くときに、車に轢かれそうになった。
凄く怖かった。
今日も学校にいくためにドアを開けて外に出る。
車に気を付けないと。
そう思って学校に向かっていると、急に車が凄い勢いで向かってきた。
僕はびっくりして動けなかった。
車は何でもないように行っちゃった。
もう、危ないなぁ。
終わり。
■解説
事故の多い道なのに、車がスピードを出して子供に向かっていくのはおかしい。
しかも、ブレーキやクラクションも鳴らしていない。
つまり、車の運転手は語り部のことを認識していないことになる。
語り部は昨日、車に轢かれて死んでしまい、幽霊になってしまっているのかもしれない。