ミステリー坂
俺が住んでいるところは、田舎も田舎で、遊ぶところもほとんどない。
俺たち男の学生なんかは、娯楽といえばゲームくらいだ。
周りではいつもゲームや漫画の話ばっかり。
女子たちは一体、毎日、何して暇をつぶしているんだろうか。
不思議でならない。
いつも決まった道を通り、学校に行き、家でゲームをする毎日。
そんな刺激のない生活に、俺は飽き飽きしていた。
「レジャー施設とか建たねーかな?」
「いや、ほとんど人がいないのに、建てる意味がないだろ」
そう言って俺の言葉を否定するのは、小学校時代からの友達のYだ。
「なら、観光客とか呼べばいいじゃん」
「呼んでも来ないだろ。本当に何もないんだからさ、この辺りは」
そう。
本当に観光になりそうなものはなにもないのだ、この町は。
「心霊スポットでもあれば、また違うんだろうけどな」
Yがそんなことをふと言った。
「心霊スポット?」
「ほら、田舎ならではの古い建物とかさ。怖い物好きな奴なら来るんじゃないか?」
「なるほどな。怖い物好きなら若い奴が多いだろうし」
心霊スポットで町興し。
なんとも奇妙な話だ。
「でも、そんな場所さえもないのが、この町の終わってるところだよな」
Yがそうため息をつく。
最近、この町は町興しの話が出て、古い建物を取り壊したばかりだ。
しかも、町興しの話も途中で頓挫したので、もう本当に最悪な状態になっている。
「心霊スポットとか作れるのかな?」
俺がそう言うと、Yが首をすくめる。
「バレたら一貫の終わりだけどな」
「……だよな」
そう言って、諦めかけたときだった。
「ああっ!」
Yが声を上げた。
「なんだよ?」
「あれ! 見ろよ!」
Yが指差したのは地面を転がるボールだった。
「ボールがどうしたんだよ」
「よく見ろって。ここ坂道だぞ」
「あっ!」
そう。
Yが言った通り、ここは坂道だから、普通はボールは転がって坂の下へ向かうはずである。
でも、今は、逆に登ってきてるのだ。
「え? え? え? なにこれ?」
俺が混乱していると、Yが「そうか」と声を上げた。
「ミステリー坂だよ」
Yが言うには今のように、坂道なのにボールが上に上がって見える現象なのだという。
それはただの目の錯覚らしいのだが、それが見れるところは数少ないらしい。
「これなら、観光客が呼べるかも」
Yが興奮気味にそう言った。
俺もこんな珍しい現象が見れるなら、見たいと思う。
観光客を呼べば、この町にもレジャー施設ができる。
俺たちは心を躍らせ、町長のところへ報告しに走り出したのだった。
終わり。
■解説
語り部たちは『いつも通っている道』だと言っている。
もし、Yの言うようにミステリー坂なのであれば、とっくの昔に誰かが気づいているはずである。
ということは、この道はミステリー坂ではない。
では、ボールが上に転がっているのは、一体、何が起こっているのだろうか。
家計簿
その家族は貧乏ながらも幸せに暮らしていた。
母親の口癖は「お金がピンチ」で、何かとお金が無いとアピールするのだ。
子供も4歳でありながらも家にはお金が無いことを自覚し、我儘も言わない。
そんな中、今日も母親は家計簿と睨めっこしている。
少ない生活費をやり繰りするのが趣味になっているようだ。
1ヶ月分の生活費を計算する母親。
「うーん。どうしても足が出るわね。なんとか削らなくっちゃ」
どう削るかを考えるのも、どうやら楽しいらしい。
次の日。
母親は血だらけで発見される。
すぐに病院に運ばれたが、母親は車椅子生活になってしまった。
終わり。
■解説
『足が出る』『削らなくっちゃ』という言葉を子供が聞いていた。
子供は慣用句だとわからずに、母親が寝ている間に物理的に足を削ったのである。
ハンガー
頭にハンガーを嵌めると首が勝手に回るって話、知ってる?
俺は全然信じてなかったんだけどさ。
友達が「これは絶対回る。それくらい強力だから」と、あるハンガーを持ってきた。
そんなわけあるかと思い、俺はそのハンガーをつけることにした。
で、友達が「目を瞑って肩の力を抜け」と言ってきたので、そうした。
目を瞑って、肩の力を抜いてハンガーを嵌める。
一瞬、眩暈がしたような気がした。
目を開けると全く視界が変わっていない。
やっぱり駄目じゃないか。
あれ? でもなんか息が苦しい。
終わり。
■解説
首が一回転したので視界が変わっていなかったように見えただけである。
殺人犯
今、横にいる男が殺人犯だと、私は知っている。
こいつは周りには上手く隠していて、未だに警察に捕まっていない。
あるとき、私はこいつにそっと耳打ちする。
「あんた、殺人を犯したわよね?」
だがこいつは眉一つ動かさない。
本当に面の皮が厚い、ムカつく野郎だ。
早く捕まればいいのに。
終わり。
■解説
『横にいる男』と言っていることから、語り部はこの男と親しくないと思われる。
それなのに、『周りには上手く隠している』ことを知っている。
そして、語り部の言葉に全く反応しない男。
つまり、語り部は幽霊で、この男に殺されたのである。
ストーカー
駅から家までは、ちょっと遠い。
自転車で大体20分もかかる。
それでも泣き言は言ってられない。
遠いからって引っ越しできるほど、お金も時間もないのだ。
だから、毎日、渋々、自転車で駅まで通っている。
そんな生活を続けている中、私はあることに気づいた。
誰かがついて来ている。
はっきりと見えた。
30代の男だ。
毎日いるわけじゃないけど、週に3回はいる。
そいつを見たときは全力で自転車を漕いで逃げるのだ。
そして、角にある部屋に入るときは必ず周りをチェックしてからにしている。
「ストーカーかもしれないから気を付けてね」
そのことを隣に住む静江さんに話したら、心配した顔をしてそう言われた。
静江さんは引っ越してきたときから何かとお世話になっていて、休みの日は一緒に買い物に行ったりするのだ。
静江さんに、そうは言われても、自分にストーカーなんかつくだろうか?とも思う。
「そんなことないわよ。もう少し自分の魅力に気づいた方がいいと思う」
静江さんはいつもそうやって私を褒めてくれる。
まるで、私のお姉さんだ。
私は静江さんに言われた通り、帰りは常に気を付けることにした。
男の気配を感じたら、遠回りして帰るようにしたのだ。
そんなある日。
また、あの男が私の後をつけてきている。
私は必死に自転車を漕いで、遠回りして帰る。
男を捲いて、アパートに帰る。
すると、アパートの前にあの男がいた。
私はドキッとした。
警察に電話しようと思ったときだった。
男は私の部屋の隣を覗き込んでいる。
それを見て、私はホッとしたというか恥ずかしい思いになった。
なんだ。やっぱり、私のストーカーじゃなかったんだ。
終わり。
■解説
語り部の部屋は角と言っている。
そして、ストーカーと思っていた男は隣の部屋を見ていた。
つまり、このストーカー男は静江を狙っていたということになる。
休みの日に、静江と一緒にいた語り部を見て、そこから家を探ろうとしていたのだろう。
お盆休み
青年は、本当に久しぶりに会社でお盆休みが取れた。
せっかくだから、実家に帰ってゆっくりしようと考えたのだが、両親はあるアンケートで旅行が当たったからお盆休み中は出かけるのだという。
青年は一瞬、帰郷することを止めようかと思ったが、久しぶりに地元を回ってみたいと思い、帰ることにする。
実家に帰ったその日の夕方。
いきなり3人の男が窓を破って入って来た。
青年は驚いたが、入って来た男たちも驚いていた。
「なんで、人がいるんだ?」
侵入してきた男たちは戸惑いながらも、青年を殺すことにした。
そして、その日の夜。
家に戻ってきた両親は青年の死体を見つけることになった。
終わり。
■解説
両親がお盆休み中は旅行と言っているのに、その日の夜に戻ってくるのはおかしい。
つまり、旅行が当たったのは犯罪者グループの嘘で、アンケートにより家の経済状況と家に何人いるかを教えてしまった。
旅行に出かけている間に強盗に入るという計画だった。
両親は向かった先で、旅行が予約されていないことを知り、その日の夜に家に戻ってきたわけである。
LINE
3ヶ月前、突然、兄貴が引きこもりになった。
今まではバリバリの仕事人間だったのに。
てっきり、仕事が好きなんだと思い込んでいた。
ただ、それは俺たち家族がそう思っていただけだったわけだ。
会社で相当なパワハラを受け、精神的に病み、医者に鬱だと診断されてしまったようだ。
あんなに社交的だった兄貴が、今ではまったく部屋から出ずに、顔を見せない。
飯も、母さんに部屋の前に置かせている。
何とか悩みを聞こうと、部屋の前から兄貴に話しかけるが、一向に返事はない。
そんなある日、兄貴からLINEが来た。
それはちょっとしたお願いが書いてあった。
あるゲームを買ってきて欲しいとのことだ。
それはどうやらネットでは買えないらしい。
俺は兄貴に頼まれた通り、そのゲームを買って部屋の前に置いた。
それからというもの、兄貴とLINEのやり取りをするようになった。
そのやり取りをする中で、兄貴の状況を聞くことができた。
兄貴はずっと無理をしながら、必死に仕事をしていたんだとわかる。
確かに、そんなにキツイなら精神も病むわけだ。
出張も多い職場だったようだし、辛かっただろう。
俺は母さんや父さんに、しばらく兄貴のことは放っておこうと説得した。
家族全員が、兄貴には休んでもらおうという意見で一致する。
これも兄貴が築いてきた信頼の賜物だろう。
そんなとき、突然、家の電話が鳴った。
それは警察からで、身元確認して欲しいとのことだった。
終わり。
■解説
警察から身元確認して欲しいということは、家族の誰かが遺体となって発見されたということである。
だが、この場には家族全員が揃っている。
では、一体、誰の遺体が見つかったのだろうか。
そして、語り部の兄は引きこもってから、一度も、姿はおろか声さえも家族に聞かせていない。
もしかすると、語り部の兄の部屋には、兄を殺した犯人が住み着いているのかもしれない。
ストラップ
親が資産家の姉弟がいた。
弟の方は小さい頃から何不自由ない生活をしていたこともあり、良くも悪くも純粋に育った。
人を疑うことを知らず、相手を信じてしまうことで、今まで何度も騙されたことがある。
しかし、弟はそれにも懲りずに、またすぐに相手を信じてしまう。
そんなあるとき、弟が結婚を前提に付き合っている女性を家に連れてきた。
そして、そのまま婚約することになる。
姉は婚約祝いとして、弟に手作りのストラップをプレゼントした。
「この中には特別なお守りが入ってて、あなたをずっと守ってくれるの。肌身離さず持ってて」
弟は姉に言われた通り、そのストラップをいつも身の回りに置いていた。
だが、婚約者がそのストラップを見て、悲鳴を上げた。
婚約者がいうには、「呪いがかかっている」らしい。
婚約者はそのストラップを持ち、寺に持ち込んでお払いしてくると言って、出て行ってしまった。
そして、その次の日の夜。
婚約者は車の事故で死んでしまう。
その婚約者の手には、あのストラップが握られていたのだという。
終わり。
■解説
今回の話は2つのパターンが考えられる。
1つ目は婚約者のいうことが正しいパターン。
この場合は、姉が父親の遺産を多くもらうために、結婚前に弟を殺害しようと計画したということになる。
2つ目は姉のいうことが正しいパターン。
この場合は、婚約者が弟と結婚したのは遺産が目当てであり、結婚後に弟を殺そうと計画していたのかもしれない。
そのため、姉の用意したストラップの効果により、婚約者が消されたという可能性が高い
どちらにしても、婚約者はお寺にお払いするために持ち込んでいるはずなのに、事故の際にストラップを手に持っているのはおかしい。
お隣さんの猫
お隣さんは猫を3匹飼っている。
その猫たちは狂暴な上に放し飼いにされているのだ。
この前も家の前にいたから、撫でようと手を伸ばしたところ、引っかかれた。
それ以来、俺はお隣さんの猫を見かけても無視するようになった。
それだけならまだいいんだが、とにかくこの猫たちは仲が悪い。
頻繁に喧嘩して暴れる。
しかも真夜中にそれをやられるものだから、目が覚めてしまう。
これはもう騒音といってもおかしくないだろう。
お隣さんは4人家族で、一番下の子供がとにかく生意気で、イタズラもしてくる。
そのムカつき度合いは、猫に匹敵するほどだ。
だけど俺はお隣さんに文句を言うことはない。
なぜなら、その生意気なガキの姉のKさんが大学生でスゲー美人なのだ。
時々、顔を合わせたときに話すくらいだが、なんとか仲良くなろうと頑張っている。
なので、なにがあってもお隣さんに文句は言えないのだ。
そんなある日、そのKさんが俺ん家のインターフォンを押して、訪ねてきてくれた。
こんなことは初めてだった。
俺は舞い上がりながらも、なにかあったのかを聞いた。
すると、Kさんはある頼みごとがあると言ってきた。
「今朝、家の猫が死んじゃって……。埋めに行くのを手伝ってくれませんか?」
俺は2つ返事でOKした。
このときほど、免許を取っておいてよかったと思ったことはない。
車を出して、お隣さんの家の玄関の前に止める。
すると、外に3つの段ボールが置いてあった。
「……3つとも?」
俺がKさんに聞くと、Kさんは涙を浮かべてコクリと頷いた。
俺は車の後部座席に段ボール3つを積んだ。
3つとも、結構、ずっしりとした重さだった。
猫って意外と重いんだなと思いつつ、車に乗り込む。
すると、Kさんが助手席に乗って来る。
そして、山に向かって発車した。
助手席にKさんを乗せて車を運転する。
なんていうか、ドライブデートみたいでテンションが上がった。
後ろに猫の死体がなければ、だけど……。
最初は落ち込んでいたKさんだったが、次第に元気を取り戻していく。
山に着くころには俺たちは楽しく会話ができるくらいになっていた。
山についてからシャベルで穴を深く掘り、段ボールごと埋める。
するとKさんが手を合わせたので、俺も真似して手を合わせた。
帰り道。
俺はふとKさんに、今度、気晴らしにどこか行かないかと誘った。
だけどKさんはすぐに引っ越しするから難しいと言った。
その言葉通り、Kさんたち一家は2日後に引っ越していってしまった。
せっかくKさんと仲良くなれたのに、とがっかりした。
けど、これでもう猫たちやガキにイラつくこともなくなると思うことで、よしと思うことにした。
そういえば、Kさんたち家族の引っ越しは、誰にも伝えていなかったようで、少し近所で騒ぎになった。
Kさんは大学を辞めたのはまだいいとして、あのガキの学校にも何も言ってなかったそうだ。
転校の手続きが面倒だったのだろうか?
そんなことを考えていると、ふと、家の前に猫がいた。
俺の手をひっかいた、あの猫だ。
俺はその猫を避けながら家に入る。
どうやら、猫の問題はまだ続くようだ。
終わり。
■解説
まず、飼っていた猫が3匹とも同時に死ぬということはほとんどない。
そして、最後に語り部の家の前にいた猫が、「ひっかいた猫」だと言っている。
つまりは、『お隣さん』の猫である。
ということは、あの段ボールに入っていたのは猫ではない可能性が高い。
さらにお隣さんは語り部を騙して、山に段ボールを埋めに行っている。
逃げるように引っ越していったお隣さん。
一体、語り部に何を埋めさせに行かせたのだろうか。
キノコ
その男は各地の都市伝説を調べて、書籍にする仕事をしていた。
ただ、都市伝説なんてそうそうあるものではない。
すぐにネタを切らしてしまう。
なので、男はいつもアンテナを張り、噂を収集していた。
そんなあるとき、男の元に『人間を苗床にしたキノコがある』という話が入って来た。
それはこの世の物とは思えないほど絶品で、食べることができるのは一部の、コネクションを持った大金持ちだけらしい。
もちろん、男はキノコの味にも興味があったが、人間を使っているという部分がいかにも都市伝説という感じで、気に入った。
すぐに各所から情報を集め、噂の出どころとなった、ある廃村の近くにある山を突き止める。
男が山に入ろうとしたところ、一人の老人が声をかけてきた。
その老人は、この山の所有者なのだという。
男はカマをかけるつもりで、「この山で、人間の死体からキノコを育ててる人がいる噂がある」と言ってみた。
すると、老人は苦笑いを浮かべて、「ここまで来たのはあなたで5人目です」と返してきた。
男は「本当なのか?」と老人を問い詰めると、老人は「一緒に山に入りましょうか」と言い出した。
男はもちろん承諾した。
噂が本当でも嘘でもいい。
写真の数枚でもあれば、信ぴょう性が増す、そう思ったわけだ。
山の中。
老人は色々とキノコや山菜のことを説明してくる。
老人は熱心に話すが、男にとってはどうでもいいことだった。
どうせなら、早く噂の真偽を聞きたかった。
そんな男の気持ちに気づかず、老人は座り出し、いきなり焚火を始めた。
どこから取り出したのか、老人は串にキノコを刺して焼き始める。
男はいら立ち、「そろそろ、噂のことを話してくれませんか?」と言った。
すると、老人は焼いていた、串に刺さったキノコを渡してきた。
「これを食べたら全部話すよ」
そう、老人に言われたので、男は食べるしかなかった。
恐る恐る口に入れると、そのキノコは、男が今まで食べたことのないような美味さだった。
男は顔を上げて、老人に尋ねる。
「これが、噂のキノコですか!?」
だが、老人はニコリと笑って、首を左右に振った。
「実は……人間を苗床にしたキノコなんてないんだよ」
老人が言うには、この辺りはたくさんの山菜やキノコが採れるのだという。
それを狙ってコソコソと山菜やキノコを採りに来る連中がいるらしい。
困った老人は、少しでも来る人間を減らしたくて、噂を流したのだと語った。
「だけど、それが逆効果になってしまったみたいだけど」
そう言って笑いながら、男の方をじっと見る老人。
その目に、ゾクッとした男は「もう帰ります」と言って、山を降りることにした。
道中、前を歩いていた老人がいきなり、振り向いてこんなことを言った。
「申し訳ない。実はあなたに1つだけ嘘を言っていました」
「嘘、ですか?」
「はい。それは、人間を苗床にしたキノコなんてない、ってところです」
「え? ということは……」
男が何か言おうとしたときだった。
男の動きがピタリと止まり、倒れてしまった。
終わり。
■解説
老人は1つだけ嘘を言ったということは、それ以外は本当のことということである。
まず、「人間を苗床にしたキノコなんてない」というのが嘘なのだから、人間を苗床にしたキノコは「ある」ことになる。
また、老人が男に食べさせたのは、そのキノコではない。
つまり、老人が男に食べさせたのは毒キノコだった。
そのため、男は今まで食べたことがなかったというわけである。
この後、男はキノコの苗床にされた可能性が高い。