本編
5人の少年たちはスラム街に住んでいた。
親もいない少年たちは、日々、学校にも行けず、犯罪に手を染めて生きてきた。
盗みはもちろん、殺人も平気でおこなっている。
誰も信用せず、人を裏切るのも当たり前だった。
少年たちはそうしなければ生きていけないので、仕方ないと考えていた。
そんな少年たちには、唯一の趣味があった。
それはバスケットボールで、5人の連携は誰にも止められないほどだった。
そんなあるとき、バスケットボールの大会があるのを聞きつけた少年たち。
ただ、その大会は非合法で、いわゆる勝敗を賭けるものだ。
もちろん、優勝チームには賞金が出る。
少年たちは優勝のために必死に練習に明け暮れた。
絶対に優勝して、賞金を手に入れる。
そう考えるだけで、きつい練習も耐えた。
そして、大会当日。
バスケットボールは参加者が用意するルールだった。
しかし、少年の中の1人がボールを持ってくるのを忘れてしまう。
このままでは時間切れで失格になってしまう。
そこで少年たちはボールを忘れた少年に責任を取らせた。
少年たちが用意したボールは全く跳ねない上に、少年たちのメンバーは4人になってしまったので、結局、失格になってしまった。
終わり。
■解説
ボールを忘れた少年の頭をボールにしようとした。