本編
その少女はずっと無宗教であったが、事故に巻き込まれてしまい、その怪我がきっかけにキリスト教徒になった。
少女はすぐに敬虔なクリスチャンになった。
しかし、少女はキリストの教えを知ることで、絶望する。
それは、今まで自分が犯してきた罪を認識したからである。
罪深い自分を許して欲しいと、神に祈り続ける少女。
だが、そんなとき、不思議な石鹸に出会う。
その石鹸で体を洗えば、今まで犯してきた罪が1つずつ消えるというものだった。
不思議なことに、罪自体が、『無かったこと』になった。
出来心で万引きして捕まったことも、無かったことになっていた。
少女はこの石鹸を与えてくれた神に感謝し、自分の罪が全て消えるまで体を洗い続けた。
そして、石鹸が無くなる頃、少女自身も消えてしまった。
終わり。
■解説
キリスト教では全ての人には生まれながらにして罪があるとされている。
そのため、少女自身が『無かった』ことになってしまった。