■本編
とても優秀な占い師がいる。
その占い師の当たる確率は驚異の100パーセント。
人々はその占い師に注目し、連日、その占い師の元に大勢の人が集まった。
占い師自身、自分の占いに誇りを持っていて、まさに天性の才能だと自負していた。
そして、どんな占いが出ても隠すことなく、公開することと、どんなことがあっても占いを止めることはしないと決意していた。
あるとき、その占い師は自分自身を占ってみた。
その結果は「もう二度と、自分の占いが当たることはない」というものだった。
終わり。
■解説
その占い師の当たる確率は100パーセントなのに、「もう二度と、自分の占いが当たることはない」と出たということは、「もう二度と占いができない」ということになる。
占い師はどんなことがあっても占いを止めないと決めていることから、占い師はこの後すぐ死んでしまうということになる。