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■本編
とても仲がいい、ある大金持ちの家族4人が連休を利用してクルージングに出かけた。
海は少し波があったものの、航海できないほどではないと思い、父親が決行したのだ。
船の中で4人は飲み食いをしながら、クルージングを楽しんだ。
しかし、海の天候は急に変化し、荒波にもまれたクルージング船は沈没はしなかったものの、難破してしまった。
食べ物は食べてしまい、ほとんど残っていない。
それでも食べ物を分け合って、家族は耐え忍んだ。
そして、1ヶ月後。
家族4人は無事、保護された。
父親は後にこう語っている。
「危なかった。あと1人少なければ、家族は死んでいた」
終わり。
■解説
クルージング船には家族の他に「使用人」が乗っていた。
その使用人を食べて、この家族は生き永らえたことになる。