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【意味が分かると怖い話】肝試し

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■本編

私は中学校の教師をしている。

毎年、思うのだけど、大体、クラスに1人や2人は問題児がいるものだ。

だけど、今年はクラスに問題児が4人もいる。

私は毎月、この問題児のために、頭を悩ませられる。

 

うちの学校には旧校舎があり、そこには幽霊が出ると昔から噂がある。

ある夜、その問題児の親から連絡がきた。

なんでも、友達と旧校舎に肝試しに行ったらしい。

だから、連れ戻して欲しいと言われた。

 

正直、自分の子供なんだから、自分で行きなさいよと思ったが、そんなこと言えるわけがない。

渋々、旧校舎へと向かった。

 

中から丸い光が4つ見える。

やっぱり、あの4人組で肝試しに来ているらしい。

 

中に入って、怒鳴りつけると4人は散り散りに逃げていく。

面倒くさいと思いながら、後を追いかける。

 

廊下の隅、教壇の下、トイレの中で見つけた。

あと1人と、思っていた時だった。

 

突然、悲鳴が聞こえた。

慌てて、声がした方に向かうと、そこには驚愕の光景があった。

 

なんと、最後の1人が職員室で首を吊っていたのだ。

 

次の日、学校に警察が来て大騒ぎになった。

問題児3人だけじゃなく、私も事情聴取された。

 

3人も私も、その子が首を吊るほど悩んでいたようには見えないと証言した。

それはクラスのみんなや家族も同様で、やっぱり、何か悩みがあったようには思えない。

 

警察はきっと、誰にも言えないことで悩んでたのだろうと、捜査を打ち切った。

学校では、旧校舎の幽霊の呪いだという噂が流れたが、すぐに忘れられた。

 

終わり。

 

■解説

首吊りを見つける前、3人はその場にいたのに悲鳴が聞こえた。

一体、悲鳴をあげたのは誰だったのか。

 

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