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【意味怖】未来から来る宅配便

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本編

最近はネットで何でも手に入る。

本、ゲーム、食料品はもちろん、ちょっとした小物やぜいたく品なんかも買える。
だから、出不精な俺は買い物はいつもネットで済ませる。

いくら車があるからといって、店に行くのは面倒くさい。
それならパソコンの前に座って、欲しいものをポチポチと選ぶだけで家に届く方がずっと楽だ。

とはいえ、ネット通販にも欠点がある。
それは驚きがないことだ。

当たり前だけど、自分が選んだものしか届かない。
だけど、お店に行けば、思ってもいなかったものを見つける、なんてことがある。

まあ、100回に1、2回あればいいほうだけど。

ただ、そんな俺にピッタリな通販サイトを見つけた。

『未来のあなたから贈り物が届きます』

そんな変わった煽り文が載っている。
内容を見てみると、どうやら運営からランダムに物が送られてくるらしい。
もし、気に入らなかったら返品するのもOKと書いてある。

ただ、それは必ずあなたに必要になるはずだ、とも書いてあった。

面白い。

そう思って、俺はそのサイトに登録した。
何が届くのかわからないというのが、サプライズ感があってワクワクする。
それに返品もできるらしいから、何も問題はない。

そして、次の日。
家に乾燥パスタが届いた。

ありきたりなものだし、俺は料理をしないしでガッカリした。

俺は返品したら、そのまま登録も解除しようと思っていた。
するとその後に、実家の親から大量のパスタソースが届いた。
どうやら、セールをやっていて、買い過ぎたらしい。

親が送ってきたのはソースだけだったから、パスタは正直、あってよかった。

だから俺は解除するのはやめて、もう少し様子を見ようと思った。

その後も次々と物が届く。
電池、糊、掃除機、ホッチキス、カレンダー、帽子、旅行バッグなど、届いた瞬間はいらないと思うものばかりだったが、不思議と次の日には必要になる。
確かに、未来の俺が過去の俺に送っているような気がしてくる。

すると今度は包丁が届いた。

さすがにこれはいらないと思った。
俺は料理は全くしないし、フライパンや鍋だって持ってない。
それにそもそも包丁で切るためにまな板だってない。

ただ、これまでも届いたものは必ず必要になった。
ということは、まな板や料理をするための調理器具が手に入るということなんだろうか?

とはいえ、そしたら今度は材料も必要になってくる。
料理できる準備が整ったからと言って、料理をするかといえば、答えはノーだ。
料理なんて面倒くさい。

そう思っていたら、なんと家に強盗が入ってきた。
俺は咄嗟に、近くに置いてあった包丁を手に取り、強盗を撃退した。
包丁がなかったら、危なかったと思う。

なるほど。
確かにこれは必要なものだった。

俺はますます、このサイトが気に入った。

次は何が届くのだろうか。
ワクワクして待っている。

すると――。

届いたのは『俺の生首』だった。

終わり。

■解説

サイトからは『必ず必要になる物』が届く。
そして、『俺の生首』が届いた。
つまり、この後の語り部は首を切り落とされる運命にある。

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