本編
男は追い詰められていた。
人生を賭けてゲーム会社を立ち上げたのだが、作ったゲームの売り上げは思わしくない。
次にヒット作を出さなければ会社が倒産してしまう。
それだけは絶対に避けなければならない。
そこで男は流行りであるホラーゲームで勝負をかけることにした。
だが、単なるホラーゲームを作っても埋もれてしまう。
なにか強力な話題になるようなことが必要だと、男は考える。
ストーリーを練り込む案もあったが、そんなことは他のゲームでもやっている。
かといって、有名なライターを雇う金もない。
お金をかけずにバズる方法を、男は必死に考え続けた。
そして、男はある方法を思い付く。
それは昔に流行った都市伝説を利用するとものだ。
男はさっそくその計画を実行する。
ゲームが完成し、リリースされた。
だが、最初、ゲームの売り上げはかなり低く、絶望的に思われた。
それでも男は焦っていなかった。
それから2週間後。
あるニュースが世間を賑わせた。
そして、そのニュースと共に男が作ったゲームが注目を浴びる。
なぜなら、男が作ったゲームの内容と、その事件の内容が同じだったからだ。
事件を予言したと言われ、そこからカルト的な層の人気に火が付き、男のゲームは売れに売れた。
男は計画が成功し、喜んだ。
会社も倒産の危機も回避することができた。
しかし、その数日後。
ゲームのことで、男の元にある人間がやってきた。
その後、男の会社は倒産した。
終わり。
■解説
男のゲームは事件を予言したのではなく、男が実際に事件を起こし、それをゲームに組み込んだ。
そして、やってきた人間というのは警察で、男は警察に逮捕されたことで会社は倒産したのである。

