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意味が分かると怖い話 解説付き Part781~790

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デートにて

彼女とは付き合って2ヶ月で、デートでは手を繋いで歩いている。
 
高台で景色を見るために山道に入った。
歩道にはガードレールがないし、俺たち以外は誰も歩いていない。
 
歩いていると、「危ない!」って言われて、腕を引っ張られる。
そして、後ろから来ていた車がクラクションを鳴らしながら、俺を避けて走り去った。
 
危なかった。
轢かれるところだった。
 
「大丈夫だった?」
 
左を見ると彼女が心配そうに俺を見ている。
 
いやいや。
お前が引っ張ったから車道に出て轢かれるところだったんだぞ。
 
もしかして、俺を殺そうとしたのか?
 
女は怖いな。
 
終わり。

■解説

車が後ろから走ってきているので語り部たちは左側を歩いていた。
そして語り部の左に彼女がいる。
つまり、語り部は彼女以外の何者かに引っ張られたことになる。

釣り勝負

TはSと魚釣り勝負をしていた。
Sが先に大物を釣り上げた。
90センチを超えるものだ。
 
すると焦ったTの竿が大きくしなる。
 
Tが釣り上げたのはなんと130センチを超えた。
そのことで地元は大騒ぎになり、警察やテレビ局もやってきてTは取材を受けた。
 
だが、Tは魚釣り勝負に負けた。
そして、そのときのトラウマでTは二度と釣りをすることはなくなった。
 
終わり。

■解説

魚を釣って警察が来るのはおかしい。
つまり、Tが釣り上げたのは人間の子供の遺体だった。

 

デスゲーム

俺は今、高額な報酬を得るためにデスゲームに参加している。
参加者10人が残り2人になるまでデスゲームを続ける。
 
ゲーム開始時に銃を渡され、それで他の参加者を撃つのだ。
 
俺は既に4人も減らした。
その間に他に3人が脱落している。
 
つまりは残り1人を消せば報酬を得ることができる。
 
そして、俺は1人に銃の照準を合わせる。
相手は警戒しながら歩いているが、こっちには気づいていない。
 
俺は引き金を引いた。
 
しかし、俺の弾は大きく外れてしまった。
 
それと同時にデスゲームは終了した。
 
終わり。

■解説

残り3人の状態で、語り部が狙った相手は歩いているので、誰かを狙っているわけではない。
つまり、語り部はもう1人によって狙撃され、死亡したと考えられる。

 

マイナンバー

政府はマイナンバーは任意でいいとか言っておいて、ほぼ強制で作ることになる。
嫌な予感しかしないが、私はマイナンバーを作ることにした。
作らないのも、変に怪しまれる。
 
マイナンバーを使うことなく、3年が経ったある日。
突然、警察から家に連絡があった。
なんでも、マイナンバーが偽造された可能性があるとのことだった。
 
私は急いで、家を出た。
 
そして私は警察に捕まった。
 
終わり。

■解説

偽造して作っていたのは語り部の方だった。

浮浪者

その公園は俺のお気に入りだった。

けど、1人の浮浪者が公園に住み着き始めた。
そのせいで、俺はもちろん、誰も公園を使わなくなった。
 
本人は気に入ったようで、公園から出ていこうとしない。
 
本当に目障りだ。
臭いも酷いし、なにより公園を独占しているのがムカつく。
 
だから、俺はある日の夜に、その浮浪者を襲って、近くの森に埋めた。
浮浪者が1人消えたとしても、誰も気にしないだろう。
 
これでまた自由に公園を使える。
 
そう思ってベンチで寝ていると、見たこともない浮浪者が俺の前に立った。
そして、持っていたバットを俺の頭に振り下ろす。
 
意識が暗くなる中、そいつが「これで公園は俺のものだ」という声が聞こえた。
 
終わり。

■解説

語り部も浮浪者で、浮浪者同士で公園を奪い合っていた。

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