本編
俺は今、夜間警備のアルバイトをしている。
警備と言っても、定期的にビル内を見回るだけの簡単な仕事だ。
けど、1つ問題がある。
それは幽霊が出ることだ。
俺が入ったくらいから幽霊が出ると噂になった。
なんでも、警備員が階段から落ちて亡くなったらしい。
霊感のない俺には関係ない話だと思ったけど、頻繁に出る。
かなり怖いがこの仕事を辞めるわけにはいかない。
だから、俺は逆に幽霊に嫌がらせをして、幽霊の方を追い出すことにした。
その作戦がうまくいったのか、幽霊が出なくなった。
実に快適だ。
なんて思ってたら、また幽霊が出るようになった。
今度はおっさんの幽霊か。
よし、また嫌がらせをして追い出してやろう。
終わり。
■解説
幽霊は語り部の方。
自分が亡くなって幽霊になっていることに気づいていない。