本編
年末。
有名な占い師に、来年の運勢を見てもらった。
結果は最悪で、下手をしたら命に係わることが起こるかもしれないと言われた。
その占い師は、来年は必ず初日の出を見るようにと注意してきた。
それが来年の運勢を変える唯一の方法なのだという。
だから、来年は絶対に日の出を見なければならない。
どうせ見るなら、絶好の日の出スポットがあるから、そこで見よう。
今は6時なので、6時半には家を出よう。
そう思っていたのだが、年末は仕事が忙しくて酷く疲れていたせいで寝落ちしていた。
目を覚まして、慌てて時計を見る。
6時40分。
危ない。
危うく寝坊するところだった。
俺は急いで日の出スポットに行き、朝日を見た。
それにしても、今年は全然、人がいないなぁ。
終わり。
■解説
語り部は1日寝てしまった。
なので、人がいなかった。
つまり、語り部は初日の出を見れていない。