本編
私は本当にお酒に弱い。
ちょっと飲んだだけで急性アルコール中毒になってしまう。
だから、絶対にお酒は飲まない。
でも、あるとき、仕事でお得意先の社長を接待することになった。
その人は大の酒好きで、飲むのも人が飲んでいる人を見るのも好きらしい。
なので、接待の場でお酒を飲まないわけにはいかない。
そこで私はある策を考え付いた。
私が飲む日本酒の中身を水に変えるという作戦だ。
見ても、全然わからないはずだ。
接待のお店は常連なので、店員とも話はついている。
接待が始まり、私は注文していた日本酒を飲んだ。
その後、社長が新人の店員に文句を言いだした。
「この酒、水みたいだな」
終わり。
■解説
店員は新人だったため、間違えて語り部の方にお酒を出してしまった。