本編
Sくんの家はお金持ちで、ランドセルもオーダーメイドで作ってもらっていた。
有名なデザイナーによる、世界でたった一つのランドセル。
そんなランドセルを、クラスメイトたちは羨ましがっていた。
Sくんはクラスメイトからランドセルを背負わせてほしいと頼まれ、了承する。
Sくんは親がお金持ちだろうと、それを自慢することはなかった。
特別扱いされることを嫌がり、登下校も車での送迎を断り、友達と徒歩でしている。
そのことが災いしてか、Sくんが誘拐されたという噂が立つ。
犯人から多額の身代金が要求される、と言われていたが、犯人から身代金は要求されなかった。
数日後。
山中で子供の遺体が発見された。
そして誘拐犯は逮捕された。
終わり。
■解説
誘拐犯が誘拐したのは、Sくんのランドセルを借りたクラスメイト。
クラスメイトはSくんと間違われて誘拐されて、殺害されている。