本編
その青年は極度のナルシストだった。
自分が一番だと思っているだけではなく、一番であるべきだと思い込んでいる。
さらに男は整形を嫌い、ありのままの自分が一番でいられるように常に努力してきた。
そのため、どんなに顔がよくても整形している相手には目もくれなかった。
しかし、数年に一度は男よりも顔がいいと思う人間に出会ってしまう。
それでも男は一番になるため努力をし、今も一番を保っている。
終わり。
■解説
整形をせずに、努力で一番を保ち続けるのは難しい。
男は自分より顔がいいと思う人間を殺すことで一番であることを保っているかもしれない。