本編
少年はある日、体調を崩して入院した。
学校を休むことになった少年の元に千羽鶴が届く。
折り鶴は本当に千羽あり、全部の鶴が首までしっかり折ってあった。
しかも、千羽鶴は一人で折ったらしい。
それを聞いた母親は少年にこう話した。
「強い願いは叶うから、絶対に治るはずよ」
少年は何気なく1つの鶴を解いて見てみた。
それを見た少年は絶望し、すぐに千羽鶴を捨てた。
それから1ヶ月後、少年の体調は悪くなり、退院することなく亡くなった。
確かに千羽鶴の願いは叶ったようだ。
終わり。
■解説
千羽鶴の首は縁起が悪いからという理由で折らない場合がある。
そして、少年は千羽鶴の中を見てから、絶望している。
それは鶴の一つ一つに呪いの言葉が書いてあった。
作った相手の強い願いが叶ったというわけである。