本編
最近、家で寝ていたら変なことが起こる。
朝起きたら、枕がひっくり返っているのだ。
いくら寝相が悪くても、そんなことにはならない。
で、友達に相談してみたら、「枕返しって妖怪みたいだな」と言われた。
そんな馬鹿なと思ったけど、一応はお寺に相談してみることにした。
住職は妖怪を退治するお札を書いて渡してくれた。
その夜、私は枕元にお札を置き、眠った。
朝、起きてみるとお札が破れている。
本当に枕返しがいたのかもしれない。
次の日。
また枕がひっくり返されていた。
終わり。
■解説
お札が破られていたということは、何者かがいるということになる。
そして、枕がひっくり返っているということはまだ解決していない。
また、妖怪を退治するお札でも破られたということは、もしかすると妖怪ではなく人間が語り部の家に入り込んで枕をひっくり返しているのかもしれない。