本編
その男は世界で一番のトレジャーハンターと呼ばれていた。
噂通り、その男は前人未到と思われる場所に眠るお宝を次々と探し当て、手に入れてきた。
その男に入れない場所はないとさえ囁かれていた。
そんなあるとき、男は今まで生きて出てきた者はいないと言われる危険な遺跡に挑戦しようと考えた。
周りからは、いくらなんでもあそこだけは無理だと言われ、そのことが返って男の闘争心に火をつけた。
男は万端の用意をして、その遺跡に潜り込んだ。
数時間後。
男は見事、遺跡中のお宝に辿り着くことができた。
だが、その日以降、男の姿を見た者は誰もいない。
終わり。
■解説
男は遺跡の中の宝を手に入れることはできたが、遺跡から出ることが出来ずに死んでしまった。