本編
男は殺人鬼に狙われていた。
なぜ狙われているかは思い当たらない。
だが、狙われているのは確かだった。
なぜなら、ナイフを持った覆面をした人間が自分に向かってきたからだ。
殺意を持って向かってきていることはすぐにわかった。
男は命からがら逃げて、自宅に閉じこもった。
すぐに家の中の窓に板を打ち付け、家に入ってこないようにする。
なんとか、全ての窓に板を打ち付け終わり、安堵する男。
しかし、男はあることを思い出して青ざめた。
なんと、玄関のドアの鍵を掛け忘れていたのだ。
慌てて、玄関に向かう男。
すると、玄関のドアの鍵はかかっていた。
男はもう一度、安堵の息を吐いた。
終わり。
■解説
もしかすると、覆面の人間は既に男の家の中に入っていて、鍵を掛けたのかもしれない。
窓は全て板で塞いでいる男には逃げ場がなくなってしまっていることになる。