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サメ

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本編

ある島に小さな漁村があった。
その村に住む漁師たちは、日々の生計を立てるために海に漕ぎ出しては、新鮮な魚を獲りに行っていた。
 
そんなある日、漁師の一人が船を引き上げる際、船底に不気味な傷がいくつもついているのを発見する。
傷の形状はまるで巨大な歯か爪でできたようで、漁師たちは何か異常なものが村の周りに潜んでいるのではないかと不安を感じ始めた。
 
次第に、漁師たちは深夜に海に出ることをためらうようになる。
漁の成果が減り、村は次第に閉塞感に包まれるようになった。
ある晩、村人たちが灯りもない暗い海に漕ぎ出すと、その中に巨大な影が浮かび上がった。

船は揺、闇の中から現れたのは、巨大なサメの姿だった。
そのサメは通常のものよりも大きい。
 
漁師たちはサメに恐怖し、漁を諦めるしかないのではないかと考え始める。
しかし、漁ができなければ、村は食べていけなくなる。
 
村を放棄するしかないと考えていると、一人の祈祷師と名乗る男が現れた。
その男は祈りを捧げることで、サメを退けることができると話す。
 
村人たちは半信半疑だったが、もうその祈祷師の男にすがるしかなかった。
祈祷師の言う通り、助手を一人付け、村人たちは3日間、家の中に閉じこもる。
 
村には祈祷師の奇妙な叫び声のような祈りの声が響き渡り続けた。
 
そして、3日後。
祈祷師の男は村の人たちを集め、今ならサメに襲われずに漁が出来ると告げる。
 
漁師はその言葉を信じることしかできず、漁に出た。
 
すると祈祷師の男の言う通り、誰一人、襲われるどころか、サメは姿を現さなかった。
 
漁師たちは久しぶりの漁に張り切り、多くの魚を獲るのだった。
 
終わり。

■解説

祈祷師の男は助手を一人用意してもらったが、祈るだけなら助手はいらないように思える。
そして、3日間響いた、『叫び声』のような祈りの言葉。
さらに祈祷師の男についていた助手も、その後は出てきていない。
つまり、この祈祷師は助手をサメの生贄にした。
(助手の叫び声に不信を抱かせないように、ずっと叫び続けていた)
生贄を捧げていたため、その日はサメが現れなかった。

 

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