■本編
男は漁師をしている。
父親も漁師をやっていたこともあり、小さい頃からずっと漁のために海に出ていた。
ある日、ずっと海で漁をする生活をすることに、疲れ果ててしまう。
一体、俺は何のために漁に出ているのか、と。
毎日が同じ繰り返しの生活に、男は嫌気をさし、何か幸せを願いながらも海に出る。
そして、男はなんと海の精霊に出会った。
その精霊は男に言う。
「私についてくれば、幸せになれる。でも、それには全てを捨てる必要がある」
全てを捨てる。
男は逆に何も持っていないと思っているため、即決する。
男は了承して、精霊について行くことにした。
精霊の言う通り、男は幸せになった。
その証拠に、浜辺で発見された男は、笑みを浮かべていた。
終わり。
■解説
全てを捨てる。
それは人生そのものを捨てるという意味だった。
男は幸せな夢を見ながら、精霊に命を奪われてしまった。