サイトアイコン 意味が分かると怖い話【解説付き】

深夜のホラーゲーム

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本編

夏といえばホラー。
 
俺は結構、ホラー系が好きで、よく怖い話とか都市伝説とかをYouTubeで見ている。
だけど、俺は実家住みだから、よく邪魔が入る。
 
動画を見てドキドキしている中で、いきなり母さんに「お風呂入りなさい」と、「ちょっと手伝って」とか言われると一気に覚める。
 
突然、部屋に入って来られたりすると、もうホント最悪。
 
だから、父さんと母さんが家にいないときなんかは、絶好のホラー日和なのだ。
 
今年は父さんの親戚の方の法事があるとかで、母さんを連れて2泊くらいするらしい。
俺は行かなくていいと言われたから、2日間は家に一人ということだ。
 
俺はさっそく、前からやりたかったホラーゲームを友達から借りて、深夜に一人でやることにした。
 
飯を食べて、風呂にも入って、頼まれていた熱帯魚に大量の餌をやって、万全の準備をしてホラーゲームをゲーム機にセットする。
 
もちろん、部屋の中は真っ暗にしている。
充電器みたいな小さいランプが光るようなものも、コンセントから抜いた。
 
本当に部屋の中は真っ暗だ。
 
ドキドキしながらゲーム画面を見る。
 
おどろおどろしい雰囲気に、背中がゾクゾクする。
 
そして、15分くらいゲームを進めた頃だったろうか。
バツンと音を立てモニターの画面が消えた。
 
なんだよ、停電か。
 
かなり熱中してたのに、停電に邪魔されて一気に萎えた。
 
早く復興しないかなと思いながら、スマホでソシャゲをやる。
 
3時間くらいたった頃だと思う。
なかなか、直らないなーと思いながら、いつの間にか俺は眠っていた。
 
朝、起きるとモニターが付いていた。
さすがにもう停電は復帰してるみたいだ。
 
お腹が減ったから、台所に行って、何か食べ物を探してこよう。
 
そう思って、廊下を歩いていたら、飼っている熱帯魚が目に入る。
 
何気なく餌を大量投入した。
 
あれ? 昨日も、結構、大目に入れた気がするな。
まあ、いいや。
 
熱帯魚は20匹、全員元気に泳いでいる。
 
母さんが大切にしてるから、1匹でも死んだら大変だ。
 
俺は安心して、台所に向かった。
 
終わり。

■解説

もし、停電だったとしたら、熱帯魚のエアポンプやフィルターも止まったはずである。
しかも、語り部は餌を大量に入れている。
3時間も停電していれば、水槽内は汚れ、1匹くらいは死んでいてもおかしくない。
しかし、熱帯魚は全員、元気である。
ということは、モニターが切れたのは停電ではないと思われる。
もしかすると、霊現象によって、モニターの電源が切れたのかもしれない。

 

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