本編
高速道路で事故が起き、死傷者が出た。
急ブレーキをかけた自動車に、３台の自動車が連続して追突した玉突き事故だ。
最初の急ブレーキをかけた自動車の運転手は、動物のようなものが横切ったと証言している。
その運転手は追突された衝撃で首を痛めたが、命に別状はなかった。
それは後部座席に乗っていた子供２人も同様だ。
次に追突した自動車には運転手しか乗っていなく、フロントガラスが割れた際にその欠片で額を少し切った程度の軽傷だった。
その次の自動車では、運転手はハンドルに胸を強く打ち付けた打撲をし、助手席の女性は無傷だった。
最後の自動車では運転手は鎖骨を折り、助手席の男性は精神的ショックにより入院することとなった。
高速道路は５時間ほど通行止めとなったが、現在では運行が再開されている。
終わり。
■解説
最初に「死」傷者が出ているとあるのに、自動車に乗っている人間からは「死者」が出ていない。
つまり、今回の事故は「自動車以外」も巻き込まれている。
最後の自動車の助手席に座っていた男性は「精神的ショック」を受けているとこから、自動車と自動車の間に「バイク」がいて、そのバイクの運転手が死亡するのを目の当たりにしたことで、ショックを受けてしまった可能性が高い。