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【意味が分かると怖い話】居候の女の子

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■本編

俺は一戸建ての家を賃貸として借りて住んでいる。
持ち主は叔父ということで、格安で貸してもらったのだ。
 
金のない俺としては本当に助かる。
ただ、使ってない部屋もあるし、掃除なんかも手間がかかりすぎてあまりやってない。
 
そんなある日、俺は仕事帰りに道端でうずくまって泣いている女の子を見つけた。
事情を聞くと親に家から追い出されて帰るところがないらしい。
 
とりあえず、今日は俺の家に来るといいと言って、女の子を誘った。
まあ、下心がなかったといえば、嘘になるけど、無理やり迫るなんてことはするつもりはなかった。
 
女の子は何も食べてないということで、家に帰る前に外食をした。
そのとき、女の子は笑顔でありがとうと言ってくれて、うれしかった。
その笑顔を見れただけで、晩御飯を奢った甲斐はあったと思う。
 
だが、これがいけなかった。
その女の子は俺の家に住み着き、一向に出ていく気はなさそうだ。
 
漫画やドラマでよくある、ここから恋愛関係になるようなことも一切なく、俺が仕事に行っている間も、ダラダラと家で過ごしている。
もちろん、男女の関係にもなっていない。
 
何もせず、飯をたかり、挙句の果てには俺の財布から金を取る女をこれ以上、意味もなく住まわせるのも限界だった。
だから、出て行けと言った。
 
すると彼女は、自分は未成年で、もし、追い出したら警察に駆け込んで、あることないことを言うと脅してきた。
 
犯罪者になるわけにはいかない。
そう思って俺は我慢することにした。
 
その俺の態度を見て、彼女はさらに調子に乗り始めた。
俺の家に友達を呼んで、一晩中騒いだりするようになった。
 
寝不足の日が続き、俺はついに限界になった。
 
そこで彼女に、寝られないんだ!何とかしないと追い出すぞと怒鳴った。
彼女は警察に駆け込むと脅し返してきたが、俺は別にいいよと言って返した。
 
彼女は少し考えたような仕草をすると、部屋へ戻っていった。
そして、すぐに出てきて、こう言った。
 
「あんたが寝られればいいんだよね?」
 
彼女は俺の腹に包丁を突き立てた。
 
終わり。

■解説

彼女は包丁で刺せば、語り部は病院で寝られると考えた。
もしくは、永遠に寝られるようにしたという可能性も考えられる。

 

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