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【意味が分かると怖い話】悪魔の貯金箱

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■本編

少年はこらえ性のない性格だった。
お小遣いをもらっても、3日後には全て使い切ってしまう。
 
お小遣いを貰う前は色々と計画を立てて、お金を貯めようとするが、どうやっても上手くいかない。
 
そんなときだった。
少年の前に一人の悪魔が現れた。
 
悪魔は少年に特別な貯金箱を差し出す。
 
その貯金箱は条件を達成すれば、無限にお金が出てくるようになる魔法の貯金箱だと悪魔は言った。
 
その条件とは2つあり、1つは毎日1円を必ず入れること。
もう1つは決して貯金箱を開けないこと、だった。
ただし、途中で条件を破ってしまうと今まで入れた分のお金は戻ってこないのだという。
 
少年はそんな簡単な条件ならクリアできると考え、悪魔から貯金箱を受け取った。
 
それから少年の、1日1円の貯金生活が始まる。
お金が足りなくて、途中で何度も開けようとしたが、「途中で条件を破ってしまうと今まで入れたお金が戻って来ない」と言われていたため、我慢できた。
 
結局、開けてもお金が無くなっているのなら意味がないからだ。
いつしか少年は貯金箱を開けようとさえ思わなくなった。
 
そして、その貯金は今でも続いている。
 
終わり。

■解説

「いつまで」という期限が提示されていないため、少年は1日1円、ずっと悪魔に搾取し続けられることになる。
そして、途中で止めても、貯金箱を開けても、結局は今まで入れてきたお金は戻らないので、少年は損をし続けることになる。

 

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