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【意味が分かると怖い話】流行り病

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■本編

世界に強力な伝染病が蔓延していた。
その伝染病のせいで、世界の人口の10分の1が亡くなっている。
 
男は伝染病に恐怖し、少しでも感染のリスクを減らすため、噂程度のことでも取り入れていた。
しかし、周りで1人、また1人と病に掛かっていく人を見るたび、男は恐怖に苛まれた。
 
そんな中、伝染病の研究が進み、接触感染はもちろん、空気からも感染することがわかった。
さらに、この病気は3ヶ月後には死滅し、消えることも判明する。
 
そこで男は全ての私財を投げ売って、3カ月間閉じこもることにした。
コンクリートで固めた部屋を用意し、人はもちろん、空気も入って来ないようにする。
3ヶ月後に密閉された空間から出られるように、壁を破壊する機械も、もちろん忘れない。
 
飲食物やトイレ、そして、3カ月間引きこもっても精神が病まないように、音楽やエンタメも用意した。
 
そのせいで、男はすべての財産がなくなってしまったが、お金を残して死んでしまっては意味がないと考え、納得する。
 
準備が整い、男は満足しながらその部屋に引きこもった。
 
そして、3ヶ月後。
部屋の中で男の死体が発見された。
 
終わり。

■解説

空気も入ってこないようにした為、男は窒息死した。
酸素が薄いことに気づいた時には既に体は思うように動かなくなっていた。

 

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