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【意味が分かると怖い話】リラックスタイム

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■本編

社会人になって、ようやくの一人暮らし。

夜も遊び放題だし、休みだってダラダラと寝られる。

本当に自由な生活……だと思ってたけど、現実は違うね。

 

確かに自由は自由だけど、大変なことが多い。

ご飯を作ったり、洗濯したり、掃除したりを、当たり前だけど自分でやらないといけない。

しかも、仕事が忙しくて、寝て起きて会社に行くの繰り返しの毎日は、自由よりも大変な部分の方が重くのしかかってくる。

 

お母さん、ホント、いつも大変だったんだなぁ。

ありがとう。

 

とはいえ、弱音を吐いて実家に帰るわけにもいかない。

ここは頑張りどころ。

 

ということで、今のところ、唯一の楽しみがお風呂である。

音楽やユーチューブをかけながら、ゆっくりとお風呂に入る。

実家でやると怒られるところだけど、ここが唯一、一人暮らしのいいところだ。

 

今日も残業で遅くなって、疲れた体をお風呂で癒す。

疲れているから、今日は落ち着いた、ゆっくりとした曲を流しながら、温めのお風呂でゆったり気分。

 

あー、すごい、いい気持ち。

極楽極楽……。

 

 

目を開けると、そこは、なんと病院だった。

慌てる私に、看護師さんが事情を話してくれる。

 

病院に通報があったそうだ。

お風呂で眠ってしまって、溺れている子がいる、と。

 

すぐの通報だったから、命に別状はなかったが、あと、10分遅れてたら死んでいたかもしれなかったそうだ。

 

……一人暮らしは、やっぱり怖いね。

 

終わり。

■解説

語り部の女の子は一人暮らしである。

さらに、何かの病気だということも考えられるのに、なぜ、「眠ってしまった」と、通報者は「知って」いたのか。

また、なぜ、「すぐに通報」できたのか。

それは、通報者は語り部の女の子のことをずっと見ていたことになる。

つまり、通報者は覗きをしていたということになる。

 

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